講演・口頭発表等 - 野村 陽恵
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真菌 Stephanonectria sp. FKI-2703 株が生産する抗結核活性物質
野村 陽恵,小山 信裕,児島 成宣,野中 健一,増間 碌郎,大村 智, 供田 洋
日本薬学会第129年会
開催年月日: 2009年03月
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
開催地:京都
【目的】結核は世界的観点からも依然感染症の中で最もその死亡者が多く年間 200 万人以上と言われ、新しい観点からの医薬品の開発が強く求められている。 本研究では、結核菌に特異的に作用する薬剤の開拓を目指し、Mycobacterium smegmatis の生育を選択的に阻害する物質を微生物ソースより検索したところ、真 菌 Stephanonectria sp. FKI-2703 の培養液中より新規物質 FKI-2703 A および B を発 見した。本年会では、その培養、単離精製、構造決定および抗結核活性について報告 する。
【方法・結果】単離精製:培養液(1 L)より、溶媒抽出・分配および ODS カラ ムを用いて塩基性条件下で HPLC による精製を行い、本活性物質として FKI-2703A(49.6mg) および B(66.7mg) を単離した。
構造決定:FAB-MS より、成分 A と B の分子量はそれぞれ 1780 と 1794 と決 定した。また、IR スペクトル解析より、水酸基あるいはアミド基およびカルボニ ル基の存在が示唆された。各種 NMR 解析から、その構造中にα-aminoisobutyric acid などの修飾アミノ酸をいくつか含む新規 peptaibol 類であることが明らかと なった。最終的に、MS/MS 解析、アミノ酸分析および酵素・化学処理により断片 化した化合物の分析から、その構造を推定した。
生物活性:M. smegmatis に対する MIC 値を測定したころ、成分 A と B の値は それぞれ 12.5 および 3.13 μg/ml と算出され、これら化合物は非常に強い抗結核 活性を示した。 -
Legionella pneumophila に対する香料の抗菌作用の解析
佐藤幸裕,野村陽 恵,一色恭徳,田中享,佐久間克也,作田圭亮, 近藤誠一
日本薬学会第129年会 日本薬学会
開催年月日: 2009年03月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:京都
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天然香料 Birch tar oil に含まれる抗菌物質の単離・精製
菅原詩織,野村陽恵,一色恭徳,佐久間克也,作田圭亮, 近藤誠一
第81回日本細菌学会総会 日本細菌学会
開催年月日: 2008年03月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:京都
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微生物由来の細胞周期阻害剤の探索
野村陽恵,小山信裕,松田大介,増間碌郎,供田洋,大村智
日本薬学会 第127年会(富山)
開催年月日: 2007年03月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表